ドイツのクリスマスと言えば、シュトレンなしには語れません。早いもので9月からスーパーではシュトレンが並んでいるほどです。子供にとっても、年を重ねても、ドイツにとってクリスマスは1年で最もウキウキする時期と言えます!
世界的にも有名なドイツのクリスマスマーケット。ドイツが世界に誇る伝統的文化の一つだと思います。
街中が華やかなイルミネーションで彩られ、沢山の屋台が並び、ホットワインやスパイスが効いた焼き菓子を楽しみます。そんなドイツのクリスマスで、シュトレンは絶対的存在!
本来シュトレンは、クリスマスから約1か月前(4週前…このクリスマスまでの4週間をアドベント期間、とドイツでは呼びます)ぐらいから焼きます。そして毎日一切れずつ食べて、アドベント期間を楽しむのがドイツ流!
シュトレンもお店により様々ありますが、今回はマジパン入りのシュトレンをご紹介します。マジパンはねっとりしていて風味も独特なので、好みが分かれるかなと正直思います。そのため、無しでもOK!ドイツでもマジパン無しのシュトレンも良くみかけますよ。
マジパンについては、こちらの記事をご覧ください。
レシピ動画
Youtube<motomone baking>にてレシピ動画を公開しています。ぜひご参考くだい。
皆さまのコメント、ご質問、レシピのリクエスト、チャンネル登録、お待ちしております。
材料
- ドライフルーツの準備
150g | レーズン |
60g | アーモンドダイス |
25g | レモンピール |
30ml | ラム酒※ |
※アルコールなしで作る場合は、ラム酒に漬けず、そのままドライフルーツを使用してOK
- マジパン
70g | アーモンドプードル |
30g | 粉砂糖 |
5g | はちみつ |
小さじ1-2 | 水 |
数滴 | ビターアーモンドエッセンス (省略可) |
- ミックススパイス
小さじ1/2 | シナモンパウダー |
小さじ1/2 | メースパウダー もしくは ナツメグパウダー |
小さじ1/4 | クローブパウダー |
小さじ1/4 | カルダモンパウダー |
※スパイスはあくまで僕のオススメです。例えばシナモン、カルダモン、ナツメグを小さじ1/2ずつ入れるだけでもOK!スパイスは好みがあると思うので、苦手なものは省略可です
※ドイツ在住者は、スーパーで売られているミックススパイスを使ってもOK。その場合は大さじ1と半分ぐらいを入れましょう。詳しくはこちらをご覧ください。
- 生地
250g | 準強力粉(中力粉) |
7g | ドライイースト |
50g | グラニュー糖 |
1/3 | レモンの皮 |
1/2 | バニラビーンズ (バニラオイルやパウダーも代用可) |
100ml | 牛乳 |
20g | 溶き卵 |
3g | 塩 |
90g | 無塩バター |
- 仕上げ用
- 約50g 無塩バター
- 適量 グラニュー糖
- 適量 粉砂糖
もしマジパン無しで作りたい場合は、こちらもご参考ください!マジパン無しのシュトレンの作り方を解説しています。
ドライフルーツの準備
- ボウルにレーズン、アーモンドダイス、レモンピール、ラム酒を入れ、スプーンなどで全体をよく混ぜる
- ラップをして一晩室温保管
マジパン
- ボウルにアーモンドプードル、粉砂糖、はちみつ、ビターアーモンドエッセンス(数滴)、水を加えて、ゴムベラでよく混ぜる
もし混ざりにくい場合は、少しだけ加水しましょう - ひとかたまりになり、粘土のような固さになればOK!
- 使用するまでラップに包んで、冷蔵保存
生地作り
- スパイスをブレンドし、小さめのボウルなどに入れて準備する
- 別の大きめのボウルに準強力粉、ドライイースト、グラニュー糖、ミックススパイス、レモンのすりおろした皮、バニラビーンズを入れて、ゴムベラでよく混ぜ合わせる
- 牛乳、溶き卵、塩を加えて、更に混ぜる
- 生地がある程度混ざってきたら、ボウルの中で手でひとかたまりになるまで、こねる
- 無塩バターを少しずつ加えて、その都度よく手でよく混ぜる
ねばねばしますが、頑張って手で混ぜましょう! - バターがよく混ざって粉っぽさなくなったら、台に出して約7分手ごね
右ななめ上、左ななめ上とV字型にこねることで、力もこめやすくなり、生地をツヤが出ます
生地を薄く伸ばして簡単に切れなければOK
- 一晩漬けたドライフルーツを生地と一緒にこねて、全体的に混ざるようにする
ベタベタするので、スケッパーを利用すると台からはがしやすくなります! - 打ち粉を少々して生地を丸くしたら、布巾をかぶせて約40分発酵
参考…室温23℃湿度54%
成形
シュトレンはあまり膨らまず、発酵がわかりにくいのですが、生地をしっかり休ませることが大切です!
- 生地を20㎝ぐらいの棒状にして、布巾をかぶせて、10分休ませる
- 棒状の真ん中よりも少し上の部分に麺棒をあてる
自分からみて手前が太く、奥側は細くなるような感じです
- 押したところを麺棒で薄くのばす
- マジパンを冷凍庫から取り出し、手で転がしながら伸ばし、シュトレンと同じぐらいの長さの棒状にする
- 中心よりやや手前の方にマジパンを置く
- 奥側を手前に持ってくるように、マジパンにかぶせ、麺棒や手で形を整える
側面もマジパンがきちんと隠れるように生地で覆いましょう
この形は初めて作る方は難しいと思います。ドイツでも高さが出ず、平べったいシュトレンをよく見かけるので、作り手によって変わってきますね。シュトレンは代々伝わる秘伝のレシピがあるというので、家庭により形や味も様々です。型が無く手で行う場合は、そこまで形にこだわらなくても良いかな、と僕は思います!
- クッキングシートを敷いた天板の上に置き、布巾をかけて、30分発酵
仕上げ
- 焼く前に、クッキングシートの下にアルミホイルを敷いておく
シュトレンは焼き時間が長い為、底側が焦げやすくなります。それをアルミホイルで防ぎます - 180℃で40分焼く
- その間にバター50gをレンジで溶かす
- グラニュー糖も用意しておく
- 焼きあがったら、焦げているレーズンは苦いので、取り除く
- まだ熱いうちに、刷毛でシュトレンの外側にたっぷりバターを塗る
乾燥を防いで長持ちします! - 全体的にグラニュー糖をまぶす
底の部分もバター・グラニュー糖は忘れずに塗りましょう!
砂糖が外の湿気を吸収し、生地を湿気から守ってくれます - 最後にたっぷり粉砂糖をふるいながら、全体にかける
完成
ドイツでは、シュトレンを端から食べないのが一般的。真ん中からざっくり切り、その切った面をくっつけて乾燥を防ぐようにし、保存して、時間をかけてゆっくり全部食べ切ります。
焼いてから1週間ぐらい置いておくと、スパイスやラム酒が生地になじみ、更に美味しくなりますね!
ぜひドイツ本場の味をご自宅でお楽しみください!
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