ポルトガルの有名菓子・パステルデナタです。マカオやアジアではエッグタルト、とも呼ばれていますが、発祥国はポルトガルです。
今回は本場ポルトガルの作り方と味を再現できるよう、研究して作りました!
誕生のエピソードは諸説ありますが、昔、ポルトガルの修道院では、アイロンかけの際に卵白を使用していました。しかしそこで大量に余る卵黄。なんとか卵黄をうまく消費できないか、という目的で誕生したお菓子が、このパステル・デ・ナタ、と言われています。
修道院で作られていたこのお菓子が世に出始めたのは、1800年代。当時のポルトガルは革命がおこり、この修道院も閉鎖に追い込まれました。
そこで元祖と言われている、ポルトガルのリスボンにあるお店『パステイス・デ・ベレン』でパステル・デ・ナタを販売します。すると瞬く間にリスボンからポルトガル全土へ、人気のお菓子として広がっていった、と言われています。
元々のレシピは現在も秘密にされており、門外不出のレシピです。
一方アジア圏で人気のエッグタルトですが、マカオがポルトガルの植民地だった歴史があるので、マカオでもパステル・デ・ナタがエッグタルトとして、広まりました。
僕なりの二つのレシピの違いですが…
ポルトガルではシロップを作り、牛乳と薄力粉を混ぜてカスタードを作っています。
しかしマカオでは、全て混ぜてカスタードを作り、そのまま生地に流し込んでいる作り方が多く、その違いが印象的でした。
ポルトガル現地では1€(130円)程度で売られています!マックの100円バーガーや、コンビニのアイスコーヒーのような感覚ですね!
リッチな卵が沢山のカスタードと、サクサクのパイ生地がとても美味しい一品です。ぜひお試ししてみてください!
Youtube<motomone baking>にてレシピ動画を公開しています。ぜひご参考くだい。
皆さまのコメント、ご質問、レシピのリクエスト、チャンネル登録、お待ちしております。
材料
40ml | 水 |
80g | グラニュー糖/砂糖 |
1本 | シナモンスティック |
1/2個 | レモンの皮すりおろし |
10g | 薄力粉 |
20ml | 牛乳(薄力粉用) |
120ml | 牛乳 |
3個 | 卵黄 |
- その他
- パイシート1枚(横20㎝×縦25㎝×厚さ2㎜ で使用)
- 直径7㎝ 高さ2㎝のタルト型
エッグタルト型やマフィン型など、似たような大きさの型ならOK - お好みでトッピングとして粉砂糖、シナモンパウダー
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カスタード
- 鍋に水、グラニュー糖、シナモンパウダー、レモンのすりおろした皮を入れて、強火で沸騰させる
- 強火でそのまま1分煮る
- 少しとろみがついてきたら、室温で保管
- 薄力粉をこす
- その薄力粉に牛乳20mlを加え、泡だて器でよく混ぜる
こうすることで、薄力粉がダマになるのを防ぎます!
- 違う鍋に牛乳、薄力粉と牛乳を混ぜたものを加えて、中火で沸騰させ、ゴムベラでよく混ぜる
- とろみがついてきたら、火からおろす
- 最初に作ったシロップを加えて、泡だて器でよく混ぜる
- こす
- 室温におき、粗熱を取る
- 粗熱がとれたら、卵黄を加える
一度に3個全ていれずに、一個ずつ入れ、その都度泡立て器でよく混ぜましょう! - カスタードの完成!
少し甘めで、卵の風味が強いクリームになりました!
成形
今回は冷蔵パイシートを使用しましたが、冷凍パイシートや、自分でパイ生地を作っても、勿論OKです!
パイ生地作りはコチラにレシピがあるので、参考にしてみてください!
- パイ生地を横20㎝、縦25㎝、厚さ2㎜に切る
パイ生地の厚さが2㎜以上の場合は、麵棒でのばして微調整しましょう - 霧吹きで全体表面に水をかける
- クルクル丸めて、6等分にする
この渦巻が本場らしさなので大事です!丁寧に巻きましょう
- 生地が手にくっつかないよう、あらかじめボウルなどに水を入れて用意しておく
- 水に指先をつけてから、生地を型にあうよう、のばしておく
ほんの少し型からはみ出す程度に、薄くのばしていく
もしパイシートが柔らかくなりすぎたら、10~20分程度冷蔵保存してから、再び成形してください!
仕上げ
- カスタードを8分目ぐらいまで入れる
入れすぎると焼いている間にパイ生地から溢れてしまうので、注意しましょう - 250℃で20分焼く
焦げ目が強い方が本場らしくなるので、高温で長めに焼きます! - 粗熱が取れたらケーキクーラーにのせて冷やす
完成
このまま食べるのが定番ですが、粉砂糖やシナモンパウダーをふりかけるのもオススメ!
簡単な焼き菓子なので、ちょっとした手土産でも喜ばれますね!ぜひお試ししてみてください!
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