今回はドイツの春の恒例イベント、イースター(ドイツ語ではOstern)について、文化的な背景からちょっとした豆知識、さらにイースターのおすすめレシピまでたっぷりご紹介します。
イースターはドイツでは春の訪れを知らせる、大切なイベントです。「イースターって聞いたことはあるけど、実はよく知らない…」という方も多いのではないでしょうか?

実際、僕自身知らないこともありました…長くドイツに住んでいてもまだまだ知らないことも多いですね👀
この記事で、ドイツの春の雰囲気を一緒に楽しみましょう!
<結論:イースターとは?>
キリスト教の祝日
春の訪れを告げる大きなイベント
イースターとは?
イースターは、イエス・キリストの復活を祝うキリスト教の祝日で、日本語では復活祭といいます。
ドイツの学校では、春休みを春休みとは呼ばず、イースター休暇(Osterferien)と呼ぶほど、春に根付いている祝日です。
金曜日から月曜日まで休みなので、春休みを取らなくても、4日間お休みです。家族で集まって過ごすことの多い祝日ですね。

金曜日が聖金曜日、日曜日がイースター、月曜日もイースターマンデーで祝日が続きます。4連休は嬉しいですね!

日付が毎年変わる?
実はイースターの日付は毎年変わります。これはイースターの日が、春分の日の後、最初の満月の次の日曜日だからです。
早い年は3月末、遅いときは4月後半になることもあります。2025年は4月20日です。
今後のイースターの日程は:
- 2026年4月26日
- 2027年3月28日
- 2028年4月16日
- 2029年4月01日
- 2030年4月21日
イースターのシンボルと意味
代表的なシンボルには、うさぎ、たまご、子羊が有名ですが、それぞれのシンボルには意味があります。
うさぎ:
繁殖力が強く、新しい命を象徴する存在。イースターエッグを運んでくるという言い伝えもある。ちなみにこの話はドイツ発祥。
たまご:
命の誕生を表すシンボル。昔は赤や黄色に染めており、赤はキリストの血、黄色は光を象徴しています。今では色とりどりの卵が一般的。
子羊:
イエス・キリストが神の子羊と言われていたことから、犠牲と救済を象徴している。
地域ごとのユニークなシンボル
昔、ドイツの一部地域ではうさぎではなく、ハリネズミがイースターのシンボルだったとも言われています。
これはハリネズミが、冬眠から覚めるタイミングが、ちょうどイースターの時期で、春を告げる動物だったことが理由だったようです。
ちゃんとした文献として残っている情報ではないので、本当かどうかはわかりませんが、面白いですね。
他の一部地域ではキツネやニワトリがシンボルのところもあったそうです。理由はわかりませんが、ユニークな風習ですね。
現代ではうさぎが一般的ですね。
イースターエッグについて
イースターエッグはカラフルにペイントされたゆで卵です。
伝統的にはゆで卵を使用して、作られていましたが、現代ではチョコレートで作られたものや、プラスチックの飾り用のものもあり、インテリアとして春らしさを演出してくれます。
日本とドイツの卵には違いがあります。このテーマに関して、詳しくまとめたブログ記事はこちらになります。
イースターエッグ探し
イースターの日の朝に、親がエッグを庭や、家の中に隠して、それを子供たちが探す遊びです。
ドイツ語でOstereiersuche(オスターアイアーズーヘ)と呼ばれ、家族で楽しむ恒例行事です。
エッグレース
スプーンにゆで卵を乗せて、落とさずに運ぶレースです。家族や学校のイベントとして行われることが多いですね。
ドイツ語ではEierlaufen(アイアーラウフェン)、これはイースターだけではなく、誕生日やお祝いごとにも行われることがありそうです。
イースターの特別なパン・お菓子
この時期に食べられるのは、甘い菓子パンが多いです。レーズンやアーモンドのたっぷり入ったパンや、編み込みパンが主流です。
ケーキは子羊の形をしたケーキが有名です。中身はパウンドケーキですが、子羊型で焼きます。うさぎをイメージした、にんじんを使用したケーキもよく見ます。

motomoneのオススメレシピ
アーモンドとレーズンたっぷり
オスターフラーデン
難易度★★☆☆☆
イースターの朝食やティータイムにぴったりの菓子パンです。アーモンドやレーズンたっぷりのリッチなパンですね。ブログ記事はこちらです。
初心者にもおすすめの簡単編み込みパン
オスターツォプフ
難易度★☆☆☆☆
オスターツォプフは、ふわふえの簡単編み込みパンです。お好きなジャムをつけて食べてください。ブログ記事はこちらです。
にんじんたっぷり
リューブリークーヘン
難易度★★☆☆☆
リューブリークーヘンはにんじんをたくさん使用したケーキです。うさぎをデコレーションすればイースター感満載です。ブログ記事はこちらです。
イースターマーケット
イースターには各地でOstermarkt(オスターマルクト)と呼ばれる、マーケットが開かれます。
カラフルなイースターの飾りや、手作りのクラフト作品、花、パンやスイーツなどが売られています。
クリスマスマーケットほど規模は大きくありませんが、毎年行われる伝統行事です。

まとめ
イースターは単なる宗教行事ではなく、春の訪れを家族で楽しむ、伝統的なイベントです。
ドイツ在住の方でも、意外と知らなかったことが多いのではないでしょうか。
「行ってみたい!」「作ってみたい!」と思った方は、ぜひコメントで感想を聞かせてくださいね!
ドイツでは、よいイースターを、という意味を込めてFrohe Ostern(フローエオスター)といいます。
素敵なイースターをお過ごしください!
Frohe Ostern!
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