ドイツはまさに乳製品大国!日本に比べてかなり安く、豊富な種類の乳製品が買えます。特にバター(無塩含む)は、とても安いと感じます!
フランスのエシレバターなどが有名だと思いますが、実はドイツバターも安くておいしいですよ!
ドイツのスーパーにはたくさんのバターが売られていますが、様々な種類があります。そこで今回は、お菓子作りやパン作り、そして料理にもかかせないドイツのバターについて解説していきます!
<結論:ドイツのバター>
日本に比べて安くておいしい!
パンが主食のドイツ人には欠かせない食材
ドイツと日本の値段の差
ドイツのバターはほとんど250gのパックで売られています。値段は2€から3€前後のものが多く、日本円に直すと、200円から300円くらいです。
日本のネットで見つけた、雪印バターは200gで410円でした。50gも少ないのに、すでに100円以上の差があります!
もうひとつ大きな違いは、ドイツでは無塩バターが主流だということです。もちろん有塩のバターも売られています。ドイツ語でGesalzen(有塩)、Meersalz(海塩)と表記されていたら有塩バターとなります。
逆に、特に何も表記されていない場合は無塩バターです。
ドイツのバターの種類
ドイツのバターには大きく分けて3種類あります。
- Süßrahmbutter(ズースラームブッター)
- 一般的に料理やお菓子作りに使われるバター
マイルドな味で使いやすい無発酵のバター
- 一般的に料理やお菓子作りに使われるバター
- Mild gesäuerte Butter(ミルドゲゾイアーテブッター)
- 熟成後に乳酸菌を加えて、マイルドな酸味の少し加わったバター
- Sauerrahmbutter(ザウアーラームブッター)
- 乳酸菌を加えて発酵させて作るバター
発酵バターが欲しい場合はこの種類になります
一番さ酸味に加え、コクも強いバター
- 乳酸菌を加えて発酵させて作るバター
無発酵バターが料理やお菓子作りに適している書きましたが、味の違いは正直そこまで強くないので、どのバターを使っても同じように使用できます。少し風味が変わる程度の差が出るとは思いますが、お好みで使い分けてみてください!
他にもStreichzart(シュトライッヒツァルト)と書かれている種類もあります。これはパンに塗る用で、冷蔵庫に入れても固くならないバターです。
しかし製菓用には向かないので、通常の無塩バターを使用しましょう。
バターの作り方と成分
バターは乳脂肪、つまり牛乳に含まれる脂肪分から作られています。
遠心分離機で液体と脂肪分に分けられ、この脂肪分からバターが作られます。流れ出る液体は、バターミルクと呼ばれ、イギリスの本場スコーン作りによく用いられる食材です。健康にもよく、低カロリーなのでドイツのスーパーでも販売され、人気があります。
ドイツで販売されるバターは80%以上、乳脂肪で作られていることが定められています。だいたいスーパーで手に入るバターは82%のものが多いです。水分量も16%以下と定められています。
バターは脂肪分なので、カロリーが100gにつき、740kcal前後と、かなり高め。過度な摂取はカロリーの取りすぎになってしまうので注意しましょう。
バターの色は、牛の餌で変わるといわれていますが、現在はカロチンなどで着色しているものが多いです。
ドイツでは、牛乳で作られるバターが一般的。しかし実は、牛の乳=バター、と定義されていません。
山羊、羊の乳から作られているものも稀ですが、存在します!
バターの使い方
バターは様々な料理、パン、お菓子に使うことができます。特にバターケーキや、クロワッサンなど、バターの味が強く出るものは、おいしいバターを使うのがポイント!
Youtubeにアップした僕のレシピのクロワッサンでは、フランスのおいしいバターを使用しました。ドイツバターもおいしいですが、やはりクロワッサンのようなフランスのパンには、フランスバターが合います!
ドイツでは、パンが主食ということもあり、パンに塗って食べるのが主流です。
その中でも、パンをそもそもトーストせず、冷たいまま食べる人が多いです。冷蔵庫から出したばかりのバターは固いので、前日や、朝早くからバターケースに入れて、室温に置いて柔らかくしているようです。
まとめ
世界中で愛されている食材のバター。実はいつ、どこで初めて作られたのか、わかっていません。人間が家畜を飼い始めてから…となると、だいたい5000年くらい前と言われています。当時は食材としてではなく、薬としてですが、古代ローマ人も既にバターを使用していた、とも言われています。
そんな長い歴史のあるバターは、ドイツでも欠かせない食材。たくさんのメーカーがいろいろな種類を出していて、目移りしてしまう程です。
ぜひこの記事を参考に、お気に入りの種類を探してみてくださいね!
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