Butterkuchen(ブッタークーヘン)は、日本語に直訳すると”バターケーキ”と言う意味になります。日本で言うバターケーキはパウンドケーキのことを指すことが多いですが、ドイツのブッタークーヘンはパン生地を使用した焼き菓子です。
ふわふわのパン生地に、バターをたっぷり絞り出し、グラニュー糖、アーモンド、シナモンをかけて一緒に焼き上げます。バターが溶けて、ふわふわ生地にしみこんでとても美味しいです!
四角い形で提供されるのが一般的です。お店で買うケーキと言うよりは、おうちで家族のために作るケーキですね。とても簡単なので、お菓子つくり初心者の方にもとてもオススメです。
ドイツのバター事情に関してはこちらのブログ記事をご覧ください。
レシピ動画
Youtube<motomone baking>にてレシピ動画を公開しています。ぜひご参考ください。
皆さまのコメント、ご質問、レシピのリクエスト、チャンネル登録、お待ちしております。
材料
20㎝型スクエア型
- パン生地
70g | 薄力粉 |
90g | 強力粉 |
4g | ドライイースト |
20g | グラニュー糖 |
1個(50g) | 卵 |
65ml | 牛乳 |
ひとつまみ | 塩 |
30g | 無塩バター |
- その他
40~50g | 無塩バター |
40~50g | グラニュー糖 |
60g | スライスアーモンド |
少々 | シナモンパウダー |
違う型を使用する場合は、こちらのブログ記事をご参考ください。計算方法に関して、詳しく説明しています!
パン生地
- ボウルに薄力粉、強力粉、グラニュー糖、ドライイーストを入れて混ぜる
- 卵を割り入れて、牛乳も加えて混ぜる
- 塩、無塩バターを加えたら、混ざるまでこねる
- 台に取り出し約7分手ごねする
右ななめ上、左ななめ上とV字型にこねることで、力もこめやすくなります
生地を薄く伸ばして簡単に切れなければOK
- 生地の表面がツルンとなるように、生地を下に引っ張りながら丸める
- 布巾をかけて室温で約60分発酵
成形
- 20㎝のスクエア型にクッキングシートを敷いておきます
- 生地をつぶして、空気を抜き、台に取り出す
- 麺棒で、打ち粉は使わずに、型より少し大きめにのばす
- 生地を型の大きさに合わせるように入れる
なるべく角にも生地がしっかり入るようにしましょう!
- 布巾をかぶせて、40分室温で発酵させる
バターの準備
- 必要な量の無塩バターをボウルに量る
- レンジに入れて、少し柔らかくして、クリーム状になるまで、ゴムベラで混ぜる
- 絞り出し袋に入れておく
仕上げ
- 手でじゃんけんのチョキを作って、生地になるべく等間隔で穴を開けていく
なるべく間隔は狭く、穴の深さや大きさは適当でOKです!
- 穴の中に、準備したバターを絞り出していく
絞り出し袋がない時は、小さなスプーンで入れてもOK
- グラニュー糖のだいたい2/3の量を振りかけていく
入れるバターの量もグラニュー糖も、あくまで目安の量なので、好みで増減してOKです😊
- スライスアーモンドを全体がおおわれるようにかけていく
- 残しておいた1/3の量のグラニュー糖にシナモンパウダーを混ぜる
- アーモンドの上に振りかける
- 180℃で15分焼く
完成
素朴なドイツらしい焼き菓子ですね。
シナモンのほかにも違うスパイス、例えばカルダモンを使用したも、合うと思います。ぜひお好きなスパイスをお試しください。
パン生地なので、焼きたてが一番おいしいのですが、焼きたてだと、溶けたバターが熱すぎるので、少しだけ待ちましょう。
すごくいい匂いがするので、すぐに食べたい気持ちはわかります!そこはぐっと我慢して、少しだけ待ちましょう笑
ふわふわの生地にカリカリのアーモンド、シンプルですがとても美味しいケーキです。ぜひお試しください!
おまけの豆知識
このブッタークーヘン、ドイツでは地域によって名称が違います。ツッカークーヘン(Zuckerkuchen、Zucker=砂糖、Kuchen=ケーキ)と呼ばれたり、ノルトライン=ヴェストファーレン州やメクレンブルク=フォアポンメルン州ではプラーテンクーヘンと呼ばれることもあるそうです。
僕はノルトライン=ヴェストファーレン州でケーキを学びましたが、この名称は知りませんでした…ドイツでは同じケーキでも違う地域では違う名称で呼ばれることが結構ありますね。
ドイツでは、このケーキが売られる場合、バター以外の脂質を使用することを禁じられています。例えば、全く同じレシピを、バターの代わりにマーガリンで作っても、ブッタークーヘンとして販売することはできません。その場合は違う名称である、ツッカークーヘンの方を用いて販売されます。
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