りんごはドイツで一番人気のあるフルーツです。1年を通して手に入り、値段も安く、とても一般的なフルーツです。
スーパーのフルーツコーナーには多くの種類のりんごが売られていますね。それぞれに特徴があるため、ケーキや焼き菓子に適している種類、ジャムに適しているもの、そのまま食べるのが一番おいしいものなど、いろいろとあり、迷ってしまいます。
今回はドイツで売られているりんごに関してまとめてみました。日本にも売られている種類があると思うので、ぜひご参考ください。
<結論:ドイツのりんご事情>
ドイツ人も大好き!一番人気の果物
通年手に入り、料理やケーキ、様々な用途に使うことができる
ドイツのりんごについて
冒頭にも書きましたが、りんごはドイツで一番食べられているフルーツです。1年あたり、個人の消費量はなんと約24kgになります。日本での消費量は1世帯約12kgと言われています。1世帯12kgということは、個人で計算するとさらに低くなります。つまり、ドイツ人は少なくとも日本人と比較すると、2倍から3倍量のりんごを、毎年食べていることになります。
ドイツ人は基本的に皮ごと食べますね。学生時代、同級生がよく持ってきていて、休み時間の間にかじっていました笑
国内では合計33100ヘクタールの土地を使い、りんごが栽培されています。これはなんと東京ドーム約7000個分だそうです。これはドイツで栽培されている、木になるフルーツだけで考えると、全体の67%を占めているそうです。
特にバーデンビュッテンブルグ、ニーダーザクセン、ザクセン、ノルトラインヴェストファーレンの州で多く栽培されています。
旬は基本的には秋から春にかけてですが、保存のきくフルーツなので、輸入品と合わせて1年を通して手に入ります。
収穫されたりんごの76%は、生食用に販売されて、23%はジュースなどに加工されて販売されます。残った1%は市場に出回らないそうです。
ドイツで一番栽培されている品種は、Elster(エルスター)です。この次にGala(ガラ)、Braeburn(ブレーバーン)、Jonagold(ジョナゴールド)が続きます。ドイツのスーパーには常時、数種類のりんごが売られています。
ドイツのりんごの用途
生で食べられることはもちろん多いですが、パン屋さん、お菓子屋さんには、りんごケーキが通年売られています。
- Gedeckter Apfelkuchen(ゲデックターアプフェルクーヘン)
- Apfelstreuselkuchen(アプフェルシュトロイゼルクーヘン)
- Schwäbischer Apfelkuchen(シュべービッシャーアプフェルクーヘン)
- Apfelstrudel(アプフェルシュトゥルーデル)
このようにたくさんのりんごケーキがありますが、特にアプフェルシュトゥルーデルは、オーストリア菓子として有名ですね!
上にもクッキー生地をのせて焼く、ゲデックターアプフェルクーヘンは定番のドイツケーキです。ブログ記事はこちらです。
オーストリア生まれの、薄い生地にりんごのフィリングを入れて焼いた菓子です。バニラソース、バニラアイスがとてもよく合いますね。ブログ記事はこちらです。
クリームと一緒に、りんごがザクザク入った、シンプルで美味しいケーキです。見た目よりも簡単にできるので、お菓子作り初心者の方にもオススメ!ブログ記事はこちらです。
他にも、パン屋さんに行けば、デニッシュ生地を使った、リンゴパイも売られています。
味はとても美味しいのですが、たまに入っているりんごの量が少なくてびっくりします…笑
クリスマスの時期には焼きリンゴもありますね。コンポートにして食べられることも多いです。特にジャムにした場合(ドイツではApfelmus、リンゴのムースと呼ばれます)の多くは、料理に合わせて提供されます。
例えばじゃがいもを使った料理、Reibekuchen(ライべクーヘン)には、伝統的にりんごのジャムを合わせて提供されます。そのほかにもたくさんの料理に使用されます。
ドイツの主なりんごの種類
スーパーや市場に行くと、少なくともりんごは5~6種類売られていますね。ここでは主な種類の特徴を説明していきたいと思います。売られている種類はスーパーや地域によって異なりますが、これらの種類は見かける機会が多いと思います。
・Elster(エルスター)
ドイツで一番多く栽培されている種類です。1950年ごろにオランダで、ゴールデンデリシャスとイングリッドマリーという品種を合わせて生まれたそうです。
皮は黄色に赤みがかかっていて、太陽の角度によって、赤みが変わるそうです。果肉は薄い黄色で、固く、ジューシーです。このまま食べてももちろんおいしいですが、焼き崩れもしにくいのでりんごケーキにもオススメです。
・Gala(ガラ)
エルスターと同じく、黄色に赤みかかった皮ですが、小ぶりな種類です。こちらも果肉は固く、ジューシーで、長く保存がききます。この品種はオールマイティーになんでもできる種類です、生食はもちろん、料理に使ったり、ケーキに使ったりと、いろいろな使い方ができます。
・Boskoop(ボスコップ)
オランダで生まれた品種です。大粒のりんごで、粗めの皮が特徴です。まん丸にならず、左右非対称な形をしています。糖度は高めですが、酸味の強い味をしています。熱すると崩れやすいので、ジャムやフィリングに使用するのに適しています。
・Golden Delicious(ゴールデンデリシャス)
世界的に一番栽培されている種類です。黄色いリンゴで、果肉は固すぎず、味は甘さにさっぱりした酸味を合わせて感じられます。そのまま食べてもおいしいですが、ジャム、ジュースにしても美味しいです。焼き菓子にも合いますね。アメリカで生まれた古くからある種類の一つです。
・Braebrun(ブレーブルン)
ニュージーランド生まれの種類です。果肉が固く、甘みに加え、酸味も強く、とてもジューシーな種類です。そのまま食べるほか、フルーツサラダに混ぜたり、とてもジューシーなので、ジュースにするのもオススメの種類です。
・Jonagold(ジョナゴールド)
アメリカ生まれで、大きさにばらつきのある種類です。皮が厚めですが、果肉は柔らかく、みずみずしいです。この種類はまさにオールラウンダーなので、なんにでも使える種類です。
・Pinova(ピノヴァ)
ドイツ生まれの品種で、形が丸というよりは、ハートのような形をしています。果肉は固く、酸味が薄いので甘味を強く感じることができます。そのまま食べられることが多い種類ですが、ケーキに用いられることもあります。
・Holsteiner Cox(ホルシュタイナーコックス)
秋に旬を迎える大きめの赤いりんごです。とても香ばしく、酸味が心地いい味をしています。焼きりんごにしたり、ケーキに使用すると甘さがましてさらに美味しくなります。
まとめ
ドイツのりんごについてまとめてみました。ドイツではりんごを使用したケーキや、パンの種類も多いので、これからもりんごを使用したレシピを多くご紹介できると思います。
もし気に入って頂けたレシピがあれば、この記事も参考にしていただけると嬉しいです。
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