2020年3月以来の一時帰国となりました。日本うれしい…!!
2020年10月の段階で、一日あたりのコロナ感染者数は1万5千人を超え、第一波の数を越えました。そしてドイツは部分的なロックダウンを決定。約1か月、さまざまな制限が追加されました。
ロックダウンの主な制限
- 小売店にて、店内における入場人数制限
- コンサートホール、オペラ、映画館の閉鎖
- フィットネス施設の閉鎖、スポーツ観戦の禁止
- レストラン、バーなど飲食店の閉鎖
ただし配達などテイクアウト業務は可能 - ホテル閉鎖、また旅行や家族の訪問の自粛
- マッサージなどのリラクゼーション施設の閉鎖
ただし理美容室は例外
そのほかのビジネスに関しては安全性衛生面に配慮して営業可能、しかし可能な限り在宅勤務とする - ロックダウン期間中の営業停止等の影響がある事業に対し、国は最大100億€の予算で援助
- 病人、老人など第三者によるケアが必要な人たちが孤立しないような援助
参考元:リンク
ぼくはフランス系パティスリーで勤務しているので、今のところ影響はないです。カフェスタイルではなく、テイクアウトがメインのお店なので、営業停止等の措置もありません。
前回のロックダウンでは保育園、幼稚園、学校関連の閉鎖も実施されました。しかし今回はまだ教育機関についての言及はなされていません。しかしそれぞれの施設で、感染者数の状況に合わせて閉鎖は今後ありえます。
また今回はスーパーなどの生活必需品を販売する以外の店の営業も禁止にはされていません。こうした内容から、完全なロックダウンではなく、部分的なロックダウンという表現を使いました。
第一波後、おそらく影響を受けてお店を閉めてしまう小売業が、街中で少なからず見かけました。大手百貨店も店舗閉鎖などの措置をとっていたので、今回のロックダウンもとりあえず1か月とのことですが、さらに影響が拡大しそうです。
そんな中、私は仕事の休暇を1か月いただけたので、日本へ帰国することとなりました。もちろん滞在先の両親も承認済みです。
高齢の両親の元へ、感染が拡大している地区から帰国することは最後の最後まで悩みましたが、次はいつ帰国の目途がたつか分からなかったので、帰国を決めました。
2020年10月27日でのデータです。状況は日々変化し規則も変わりますので、最新情報のアップデートは必須です。
必要書類
まずは機内で入国に必要な書類に記入をします。
- 税関申告書(これはコロナ以前からも必須書類でした)
- 日本入国後の滞在先や連絡先、自分の体調などの詳細を書く書類(日英)
- 厚生労働省のLINE登録の同意書
- 同意後にLINEにて体調管理に関する連絡が来る
- 同意しない場合は保健所からの電話連絡
この3種類の書類に機内で記入する必要があります。到着後の14日間自主隔離期間があるので、滞在先は自宅もしくは自主隔離先のホテルなど宿泊施設の住所を記入します。
機内の様子
今回はANAを利用しました。
機内はガラガラ、空港のロビーもガラガラでした。エコノミーは40名ほどの予約数だったそうです。皆3列を使い横になっていました。
食事や飲み物のサービスはありませんでしたが、コロナ以前とは違う変化がいくつかありました。
- 客室乗務員の手袋、眼鏡の着用で感染予防の徹底
- 化粧室内のアメニティはなし。トイレットペーパー、ペーパーハンドタオル、紙コップのみ
- 機内販売誌などは各席になし。安全のしおりのみ設置
- 日本到着後は検疫官の指示により、ビジネスクラス国際線乗り継ぎ、ビジネスクラス、エコノミークラス国際線乗り継ぎ、エコノミーの順番で降機
機内の客層は、見た目での判断ですがアジア系は少なく、ヨーロッパ系が多かったです。しかし意外と国際線乗り継ぎも多く、最終目的地が日本ではない人も多かった印象を受けました。
到着後
私はエコノミーで最終目的地も日本だったため、一番最後の降機となりました。しかしそもそものお客さんの数が少ないので、10分も待ったか待たないかぐらいの待ち時間でした。
その後、空港内にてPCR検査を受けます。唾液による検査です。
そして担当者と一緒に、滞在先や連絡先、移動手段、日本滞在期間の確認等を行います。私は東京の家族の元で隔離するので、空港までは家族が迎えに来ていることや携帯電話番号の確認を行いました。
そこで厚生労働省のLINEについて改めて確認がされ、私は同意したので友達登録をし、体調管理のアンケートに答えました。
PCR検査発表までロビーで待機となります。およそ100人ほどいましたが、ソーシャルディスタンスを守って皆待機していました。
およそ30分後に、検査結果が発表されます。無事陰性となり、入国認可の紙をもらいます。
そして通常通りパスワードコントロールを通過し入国、預け荷物の受け取り、という流れでした。
空港の様子
ガラガラです。オリンピックを見据えて国際線ターミナルを拡張したのに、そのエリアがPCR検査として使われるという皮肉な状況でした。
またPCR検査を受ける流れですが、とにかく空港の中を歩かされます。PCR検査場、担当者との面談、結果発表までの待機所…場所から場所への移動が多いです。
日本到着ゲートがターミナルの端だったので、つまりその端から最後入国し荷物受け取り場までは、とにかく遠いです。お子さん連れの方はベビーカーが必須ですね。私もスーツケースひとつでしたが、とにかく歩かされました…。
日本入国後ですが、ターミナル内は閉鎖しているお店をチラホラ見かけました。コンビニや荷物宅配サービス、カフェは開いていましたが、お土産屋さんは開いていたり、閉まっていたりしました。入国時間が午前10時だったので、時間は関係なかったと思います。
その後家族の迎えがあり、帰宅できました。
まとめ
ドイツから日本入国までの流れをまとめてみました。アジアやハワイなどで制限を設け徐々に国の移動が緩和されてきているというニュースを見かけますが、ヨーロッパは第二波が凄まじいので、まだまだコロナ禍の影響は続くかなと思います。
しかしこの自主隔離制度にはとても賛成しかねます。たまたま家族が東京にいる私は交通費等の負担は少ないですが、地方出身者にとっては、空港周辺での自主隔離の滞在費とさらに交通費がかさみます。
海外在住者に対する政府からの支援も行ってほしいです。
国の行き来が自由だった時代が懐かしく思えました。
そしてヨーロッパのお菓子やパンを日本に届けたい、海外在住者の方に日本のお菓子やパンを届けたい、というこのブログやYouTubeを始めたきっかけの思いの強さを、再確認しました。
これから日本に滞在しますが、ブログやYouTubeの更新も夫と連携して行っていきますので、よろしくお願いします!
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