シュマルツクーヘンは、ドイツのクリスマスマーケットで見かける定番メニューの一つです。シンプルな甘い揚げパンで、粉砂糖をたくさんかけて食べるのが一般的。また名称も方言のように、地域によって異なるのも特徴ですね!
シュマルツクーヘンの他の名称として、ムーツェン(Muzten)、Kilwiküchle(キルヴィキュッヘル)、Fasnachtsküchle(ファストナッハトキュッヘル)、と呼ばれているようです。
ドイツは実は方言がとても多いです。例えば日本でも北海道と沖縄のように、まったく異なる日本語に聞こえることもありますが、まさにそんなイメージ。挨拶、発音などかなり違うので、その違いに戸惑うことも多いです。
もちろん同じドイツ語圏である国でも、ドイツ訛り、オーストリア訛り、スイス訛りがあり、こちらもまた聞き取りが難しいですね…
このシュマルツクーヘンの意味をドイツ語で解説していくと…
シュマルツ(Schmalz)…ラード
クーヘン(Kuchen)…ケーキ
を意味します。
昔はラードを使用されていたことから、このような呼び名になったようですが、現在ではあまり使われていません。
またこちらはカーニバルの時期にも、食べられることが多いです。カーニバルは特にドイツ西部のケルン、デュッセルドルフ、マインツといった地域で盛んなお祭りですね。その時期にはシュマルツクーヘンのような、揚げ菓子を食べることが多いです!
レシピ自体もシンプルで簡単です。自宅で作れる最大のメリットは、1番美味しい揚げたてを食べられることですね!ぜひお試ししてみてください!
Youtube<motomone baking>にてレシピ動画を公開しています。ぜひご参考くだい。
皆さまのコメント、ご質問、レシピのリクエスト、チャンネル登録、お待ちしております。
材料
25-30個分
140g | 薄力粉 |
25g | グラニュー糖 |
2g | ドライイースト |
少々 | バニラオイル |
少々 | レモンのすりおろした皮 |
25g | とき卵 |
50ml | 牛乳 |
ひとつまみ | 塩 |
15g | 無塩バター |
適量 | サラダ油 |
適量 | 粉砂糖 |
事前準備
- 調理用温度計…油の温度チェックのため、お持ちの場合は使用しましょう
生地作り
- ボウルに薄力粉、グラニュー糖、ドライイーストを入れて、ゴムベラで混ぜる
- バニラオイル、レモンのすりおろした皮、とき卵、牛乳を入れ、更にゴムベラで混ぜる
- 塩、無塩バターを追加し、ひとまとまりになるまで混ぜる
- 生地がまとまってきたら、台に移して、約5分手ごね
くっつきやすい生地なので、打ち粉をしながら、こねましょう!
右ななめ上、左ななめ上とV字型にこねることで、力もこめやすくなり、生地をツヤが出ます
生地を薄く伸ばして簡単に切れなければOK
- 表面がピンとなめらかになるよう、生地を下に引っ張りながら、生地を丸める
- 布巾をかけて40分発酵
参考…室温21℃、湿度44%
成形
- 生地を真上からグーでつぶし、空気を抜く
- 打ち粉をし、麺棒で5㎜ぐらいの厚さに伸ばす
このあとカットする作業があるので、まな板の上で作業するのがオススメです! - まずはピザカッターで、2㎝の幅に切っていく
- 斜めに切って、ひし形のようになるようにする
余った端の生地は、まとめて更にひし形になるよう切ってもOK
もしくは、ちょっと不格好になってしましますが、そのまま揚げてもOKです!¥
- 布巾をかけて10分発酵
仕上げ
- フライパンにサラダ油を入れ、揚げる準備をする
温度は170℃くらいになるようにしましょう
キッチンペーパーも予め用意して敷いておきましょう - ひとつずつ、油に気を付けながら、入れていく
- 両面で合計3分ぐらい揚げる
きつね色になり、膨らんできたらOK
- キッチンペーパーの上に取り出す
- 全ての生地を揚げる
- 冷めないうちに、粉砂糖を全体にふるう
完成
揚げたてが一番美味しいので、ぜひ温かいうちにお召し上がりください!
ドイツのクリスマスマーケットはシンプルな菓子が多いのですが、それも素朴なドイツらしさの一つですよね。ぜひクリスマスマーケット気分をお楽しみ下さい!
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