ドイツでも愛されている煮込み料理・グーラッシュは、ハンガリーが発祥と言われています。しかしドイツ・オーストリア・チェコなどでも一般的な料理として、現在は親しまれています。日本風にいうと、ビーフシチューですね。
グーラッシュも様々な種類がありますが、今回は牛肉のグーラッシュ(リンダーグーラッシュ/Rindergulasch)をご紹介します!牛肉は定番の一品と言えますね。
さらに、小麦粉とライ麦をブレンドして作るドイツパン・ヴァイツェンミッシュブロート(僕のブログ内でもレシピ公開中)を器として作り、寒い日の特別なディナーに合うようにしてみました!
グーラッシュ自体は通年楽しめる料理ですが、やはり煮込み料理なので、冬に食べると格別に美味しく感じます。スパイスも効いているので、より体も温まります!
パンも小さめに作っていますが、実はライ麦や全粒粉を使用しているので、見た目よりは腹持ちがよく、割とボリュームがありますね。
ドイツらしさを活かした一品です。ぜひお試ししてみてください!
レシピ動画
Youtube<motomone baking>にてレシピ動画を公開しています。ぜひご参考くだい。
皆さまのコメント、ご質問、レシピのリクエスト、チャンネル登録、お待ちしております。
材料
4個分
- グーラッシュ
300g | シチューやカレー用牛肉 (グーラッシュ用牛肉) |
少々 | 塩コショウ |
150g | 玉ねぎ |
大さじ1 | サラダ油 |
大さじ1/2 | サラダ油 |
20g | トマトペースト |
小さじ1 | パプリカパウダー |
90ml | 赤ワイン |
200ml | 水 |
1/4個 | 赤パプリカ 黄パプリカ |
1個 | にんにく |
少々 | レモンのすりおろした皮 |
小さじ1/2 | キャラウェイ |
小さじ1/2 | マジョラム |
少々 | 塩 |
本格的なグーラッシュに必要なスパイスとして、にんにく、キャラウェイ、マジョラム、パプリカパウダー、レモンのすりおろした皮をオススメします。
マジョラムはフレッシュな生のものがよりオススメ。しかし手に入らない場合は、タイムで代用可です。
- ドイツパン
110g | 強力粉 |
70g | 小麦全粒粉 |
60g | ライ麦粉 |
3g | ドライイースト |
小さじ1 | はちみつ |
100ml | 水 |
70g | 無糖ヨーグルト |
4g | 塩 |
- その他
- デコレーション用パセリ
- サワークリーム(お好みで最後追加してもOK)
グーラッシュ
- 牛肉を一口サイズに切る
- 塩コショウをふるい、もみこんでおく
- 玉ねぎは上下を切り落とし、皮を剥いて半分に切り、繊維にそってスライス切りにする
- 大さじ1のサラダ油をフライパンにしき、強火で熱する
- 牛肉を重ならないように並べていき、焦げ目をつけていく
- 全体に焼き色・焦げ目がついてきたら、ボウルなどに移しておく
- そのまま同じフライパンに、大さじ1/2のサラダ油をしき、再び強火で熱する
- 切った玉ねぎを入れ、茶色い色がつくまで炒める
- トマトペースト、パプリカパウダー、牛肉を加えて、更に炒める
- 赤ワインを入れたら、水分が無くなるまで、強火のまま煮詰める
- 水を入れたら蓋をし、弱火にして、1時間半から2時間に煮込む
- 煮込んでいる間に…
赤と黄色のパプリカを細かく切る
※パプリカはお好みで省いても良いですが、あると彩りが出るので、オススメです!
※ドイツの牛肉は非常に硬いので、長時間煮込まなければ柔らかくなりません。しかし日本やほかの国の牛肉事情は異なるかもしれませんので、その牛肉の柔らかさを味見で確認しつつ、柔らかくなるまで煮込みましょう
- にんにくの皮をむく
- まな板の上で、レモンの皮をすりおろし、にんにくもすりおろす
- キャラウェイ、マジョラムを加え、全体を細かく包丁できざみ、ミックススパイスを作りましょう
- 2時間後…
弱火から中火に変え、パプリカ、ミックススパイスを加えます - 中火のまま2分ぐらい煮込み、味見してみます
僕はここで、塩、パプリカパウダー、レモンの皮を少し追加してみました!
お好みでお好きな調味料を加えてみて下さいね。
- 味の調整が終わったら、小さい鍋などに移して、冷蔵保存
※一日置いた方が、スパイスなどの味が落ち着き、よく牛肉にも味がついてオススメです!
グーラッシュとパンを1日目に作っておき、2日目にグーラッシュを温め直し、パンを焼き直ししてから食べるのがオススメですね。
ドイツパン
- ボウルに強力粉、小麦全粒粉、ライ麦粉、ドライイーストを加えて、スプーンなどでよく混ぜる
- はちみつ、水、無糖ヨーグルト、塩を加えて、ゴムベラでよく混ぜる
- 生地がまとまってきたら、手で混ぜてひとまとまりにし、台に移す
- 5分手ごね
右ななめ上、左ななめ上とV字型にこねることで、力もこめやすくなります
生地を薄く伸ばして簡単に切れなければOK
- 表面がツルンとなるように生地を丸める
- ボウルなどに入れて、布巾をかけて、30分発酵
参考…室温22℃、湿度45% - 30分後…
生地を下から折り込むようにし、更に裏返して、布巾をかけて30分発酵
- 30分後…
再び生地を下から折り込むようにし、更に裏返して、布巾をかけて30分発酵
合計3回、30分の発酵があります!作る場合は時間を逆算し、プランニングに気を付けましょう
- 生地の真上からぐーで生地を押し、空気を抜いて、台に取り出す
- 105gずつ、4個に分ける
余った生地は均等に振り分けましょう - 手で生地を一つ一つ丸めていく
表面がピンとシワが無いようにしましょう
- 丸めたら手のひらで平らにつぶし、ピンと張った表面が裏側になるようひっくり返して、クッキングシートを敷いた天板に乗せる
※裏側はシワがあるままでOK!そのシワが焼きあがったあと、ゴツゴツ感となり、ドイツパンらしさに繋がります! - 天板の上から布巾をかけて、30分発酵
※発酵終了10分前を目安にオーブンを予熱しますが、その際に耐熱容器にお湯を張り、一緒にオーブンに入れて予熱しておきましょう
- 発酵が終わったら、パン全体を霧吹きで水を吹きかける
- その上からライ麦粉をふるう
- 240℃で10分、200℃で7分焼く
仕上げ
- パンの器の蓋部分になる上部を、1㎝ぐらいの幅で、切り落とす
- グーラッシュを入れる下部は、側面およそ1㎝を残して、小さいナイフなどで切れ込みを入れていく
- スプーンなどで、中身をくり抜く
底に穴が開かないように気を付けましょう
くり抜いたパンの中身は、乾燥させて、更にミキサーにかけて細かくすると、パン粉として再利用できるのでオススメ!冷凍も可能です。
- 食べる前に200℃で5分ぐらい焼き直すと、更に美味しさがアップ!
- その間にグーラッシュを温め直す
- 盛りつけ、お好みでパセリやサワークリームをのせる
完成
とてもかわいい器に、熱々のグーラッシュが体を温めてくれます。
そのままパンごとかじりついてもOK!スプーンですくって食べつつ、グーラッシュを足しながら、最後に味がたっぷり染み込んだパンを食べるのもOK!
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