クリスマスシーズンになると見かけるお菓子の家。これはドイツ語で、Hexenhaus(ヘクセンハウス)と呼ばれています。直訳すると魔女の家。童話・ヘンゼルとグレーテルに出てくる魔女の住むお菓子の家です。
ヘクセンハウスはドイツだと、レープクーヘンハウス(Lebkuchenhaus)とも言われています。レープクーヘンとは香辛料の入った、いわゆるジンジャーブレッドです。
ヘクセンハウスはこのジンジャーブレッドの生地を土台として作られています。なので実際に食べることができるお菓子の家です。
英語では、Gingerbread house(ジンジャーブレットハウス)、とも呼ばれているようです。
飾りつけにはお菓子がたっぷり使われます。チョコレート、クッキー、飴、マジパン、マシュマロ、グミなど、好きなものをデコレーションに使って大丈夫です。
ぜひ自分だけのお菓子の家を作ってみてください!雪が積もった様子を再現するために粉砂糖を振りかけています、
ヘクセンハウスは大きいものを作る場合もあります。僕が昔働いていたホテルでは、クリスマス前には人が入れるくらいのヘクセンハウスを作り、そこでレセプションの人が案内をしていました!ただし、その場合は食べられません…笑。
レシピ動画
Youtubeにてレシピ動画を公開しています。ぜひご参考ください。
皆さまのコメント、ご質問、レシピのリクエスト、チャンネル登録、お待ちしております。
型紙
今回僕の作った型紙です。使用する場合はプリントしていただき、型に沿って切って使用してください。
材料
- 土台用生地
145g | はちみつ |
120g | ブラウンシュガー |
90g | 無塩バター |
275g | 準強力粉または強力粉 |
180g | ライ麦粉 |
ひとつまみ | 塩 |
小さじ1 | 重曹 |
1個(50g) | 卵 |
- ミックススパイス
小さじ2 | シナモンパウダー |
小さじ2 | クローブパウダー |
小さじ1 | ナツメグパウダー |
小さじ1 | アニスパウダー |
小さじ1 | カルダモンパウダー |
- アイシング
50g | 卵白 |
約250g | 粉砂糖 |
好きなデコレーション用のお菓子
今回はマーブルチョコ、ビスケット、ハリボーのグミ、プレッツェルなどを使用しました。お好きなお菓子を使って自分だけのお菓子の家を作ってみてください!
生地作り
- はちみつ、ブラウンシュガー、無塩バターを鍋に入れる
- 中火にかけてバターがとけるまで温める
- ボウルに移し室温で粗熱をとる
- 準強力粉、ライ麦粉、塩、重曹、スパイスをボウルに入れて混ぜ合わせる
ドイツ在住の方はスーパーなどで売られているミックススパイスを使用してもOK。詳しくはこちらをご覧ください。
- 温めたはちみつを加える
- 卵を割り入れて混ぜる
- もし水分が足りず、固くてぼそぼそしてしまう場合は牛乳を大さじ1加える
- ラップに包んで冷蔵庫に一晩入れておく
成形
- 型紙をダウンロードして切り抜いておく
- オーブンを180度に予熱しておく
- 生地をいっぺんに伸ばすのは難しいので1/3ずつのばしていく
かなり固くなっているので少し捏ねて柔らかくする - シリコンマットがあると打ち粉なしでのばすことができるのでオススメ!
クッキングシートでも代用可能です。打ち粉をして台でのばしてもOK。シリコンマットはあればやりやすい、くらいに考えて下さい。
- 薄さ3㎜~4㎜くらいにのばす
- クッキングシートをかけてひっくり返す
シリコンマットの上で切ってしまうとマットを傷つけて壊してしまいます - 型紙をのせて切り抜く
- 正面と背面は同じ型紙。正面のみ: 窓、ドアを切り抜く
切り抜いたドアと下の方の窓はあとで使うので一緒に焼いておく - そのほかの部分もそれぞれ切り抜いていく。
側面、屋根はそれぞれ2枚ずつ、煙突は小さなパーツが合計4つ、土台は1枚切っておく - クッキングシートにのせる。パーツが多く家庭用オーブンでは一回で焼けないので、数回に分けて焼く
- それぞれ180度で焼き色を見ながら10分から12分焼く
- 室温に置いておき粗熱がとれるまで待つ
アイシング
- 粉砂糖をこしておく
- 卵白を少しハンドミキサーで泡立てる
- 少しずつ粉砂糖を加えていく
- 固さの目安としてはリボン状に落ちていって跡が消えずに残るくらい
固さが足りないと、乾きにくく、すぐパーツがずれてしまいます。
固すぎると絞り出しに苦労するので、ちょうどいい固さを見つけて作業するのが成功のコツ。
- 一部絞り出し袋に入れて、残りはボウルに濡れたキッチンペーパーをのせて表面が乾燥しないように置いておく
組み立て
- 板ゼラチンを窓より大きく切る
- 側面、正面を裏返し、窓の部分の裏側に少しアイシングを絞り出す
- そこに切った板ゼラチンをくっつける
ドイツでは赤い色付きのゼラチンも販売されており、そちらがある場合は色付きを張るのもオススメ!中に小さなライトをつけると綺麗なステンドグラスのように見えます。
- 土台の奥にアイシングを絞り出し、背面の壁をつける
ブックスタンドがあると立てておくと、楽に立てたままの状態をキープできます! - 両サイドの壁もくっつける。その際、背面の壁と側面もくっつくようにアイシングをつけてくっつける
- 正面も同じようにつける。ドアの部分には絞り出さないようにする
- 外から空白やアイシングの少ないところにアイシングをつけて補強する
アイシングは後々雪に見えるので、いくら使っても大丈夫 - 煙突を別に組み立てておく
- 屋根の部分にはミニビスケットを瓦のようにくっつけておくと綺麗に見える。
(あくまで例なので、他のお菓子、あるいはビスケットなしでもOK) - 片方の屋根には煙突を先につけてから瓦を張っていく
- アイシングが固まったら屋根をつける
- 全ての壁の上にアイシングを絞り出し、屋根をくっつける
固まるまで落ちてこないように5分ほど手で押さえておく必要があります。 - 屋根も少し外からアイシングを塗って、補強しましょう
デコレーション
- 前面の窓を開いて見えるようにくっつける
窓の部分にもアイシングをのせると雪がつもっているように見える
- 屋根の端につららのようにアイシングを垂らしていく
絞り出し袋で絞り出してそのまま下に引くと、つららっぽくなります
全部きちんと整っている必要はないので、お好きなように絞り出してください
- 裏側も同じように絞り出していく
- 煙突や開けた窓の上にもアイシングを絞り出し、雪が積もっている風に見せる
- 屋根にお菓子をつけていく
僕は真ん中にカラフルなチョコレートを、屋根の瓦の上にはマーブルチョコ、ハリボーのグミ、砂糖でできたミニクリスマスツリーを交互に並べました
- 煙突にも少しアイシングを垂らし、アイシングでレンガのような模様を描く
- ドアにもデコレーションをしていく
マーブルチョコでドアノブを作りました
- 玄関にもデコレーションを施していく
ドアは少し空いている風に取り付けるのがオススメ!
細かい作業はピンセットがあると簡単です!
- 正面全体のデコレーションをする
- 側面のデコレーションをする、反対側も同じように
- 背面もデコレーションしておく
- 最後にプレッツェルの柵をつける
アイシングを土台の端に絞り出し、プレッツェルを立つように並べていく
プレッツェルの上にもアイシングを絞り出し、雪が積もっている風にする
プレッツェルを使うとドイツっぽいですね!
仕上げ
- 今回は砂糖でできたヘンゼルとグレーテル、魔女やクリスマスツリーを購入
ドイツ在住の方はこちらで購入することができます - それらの人形やデコレーションをくっつけていく
- 最後に全体に粉砂糖をふりかける
完成
組み立てから仕上げにかけては動画がわかりやすいと思うので、ぜひそちらも合わせてご覧ください!
昔読んだ童話に出てきた憧れのお菓子の家が自宅でも作れます!とても手間のかかる一品ですが、ぜひお試しください!
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