大豆は日本はもちろん、アジアの食卓にはかかせない食材の一つですね。
ドイツでも大豆は健康食として、豆腐や豆乳などの加工食品も含めて、普通のスーパーで手に入るようになりました!
僕がドイツに越してきたころ…約20年前は、アジアンスーパーに行かなければ大豆は手に入らない商品でした。よくお豆腐が恋しくなっていた記憶があります。
しかし現在では健康志向の増加や、寿司ブーム・タイやベトナム料理の人気もあり、大豆や豆製品が、ドイツやヨーロッパでも広く認知されてくるようになりました。
その結果、普通のスーパーでも購入できるようになり、特にヴィーガンやベジタリアン食として、Tofu(豆腐)が人気のメニューになってきています。
そのような動きのなかで、大豆粉はその中でも割と新しくドイツで売られるようになったものです。ヴィーガンやベジタリアン、グルテンフリーを好む人の多いヨーロッパでは、重宝されている食材の一つになりつつあります。
<結論:大豆粉とは?きな粉とおからパウダーの違いは?>
良質な植物性タンパク質やたくさんの栄養素の含み
低糖質のグルテンフリーの粉
小麦粉・米粉につぐ第3の粉として注目の食材
きな粉とおからパウダーの違いは製法
栄養価
大豆粉の栄養素は45%が植物性のタンパク質になります。
これはとても多い数値で、たとえばひよこ豆の粉などは21%、スペルト小麦の全粒粉は14%なので、この数値は他とは比べ物にならないくらい高いです。
一方糖質は通常の小麦粉の1/4なので、とても低糖質です。食物繊維は小麦粉の5倍です。糖質制限したいダイエット中の方にオススメと言えますね!
この植物性タンパク質は、動物性のタンパク質を性質が似ているため、ビーガンやベジタリアンの人たちに好まれる理由の一つです。
また、大豆粉に含まれる脂肪分は、いろいろな栄養素を含んだ必須脂肪酸と呼ばれています。人間の体にとっては摂取することが必要と言われています。
そのほかにもビタミンB2、カルシウム、鉄分などが豊富に含まれています。
更に、大豆にはインフラボンが多く含まれています。イソフラボンに関してはまだ研究段階のことも多く、過剰摂取に気を付けるように言われたりもしますが、これに関しては後述します。
一般的にこれらの栄養素は、高齢者にとって特に効果的だと言われています。抗酸化作用や認知症予防、体脂肪を下げたり、がん予防や骨粗しょう症予防にも効果があるといわれています。
アンチエイジング効果である抗酸化作用は、嬉しい効果ですね!
大豆の食べすぎに関して
大豆に含まれるイソフラボンは過剰摂取に注意するように言われています。
では大豆製品を食べすぎるとどのような悪影響があるのでしょうか?具定例を挙げてみます
- ホルモンバランスの乱れ
- 下痢
- カロリーの過剰摂取
通常1日に食べても良い適切な量は、75㎎と言われています。
しかし、通常の食生活でこの数値を越すことはまずありません。どちらかというと食生活で摂取する量は、きちんと意識しないと少なすぎる、と言われています。
つまり、大豆には他にも体にいい栄養素がたくさん入っているので、あまり気にせずに摂取したいときに摂取して大丈夫!と言えます。
ただし何らかの健康不安・持病がある・病気療養中の方は、医師や医療従事者からアドバイスや助言をきちんと受けるようにしましょう。
脂肪分の違い
ドイツで売られている大豆粉には、実は2種類あります。
脂肪分の多い種類(21%)とそうではない種類(10%)です。
大豆粉はその名の通り、大豆から作られています。大豆の洗浄と皮むきの後に、粉末状にする前に細かく切られます。
この処理の際に、そのまま粉末状にした大豆粉は、脂肪分の多い種類になります。
粉末状にする前に、プレスして油分(大豆油)を除去したものが、脂肪分の少ない種類となります。
使用方法
大豆粉はグルテンフリーの粉なので、グルテンアレルギーの方でも食べることができます。
また卵に変わる、生地のつなぎとして入れる役割もできます。
例えばビーガンや一部のベジタリアンは卵を摂取しないので、代わりに大豆粉を使うことも多いそうです。
だいたい卵1個を大さじ2の水と大さじ1の大豆粉で代用できます。しかし泡立てることはできないので、あくまでもつなぎとして使う場合に限られます。
大豆粉、きな粉、おからパウダーの違いは?
これらの粉は全て原材料は大豆ですが、違いはどこにあるのでしょうか?
その答えは製法の違いにあります。
- 大豆粉
生の大豆、あるいは焙煎した大豆を粉末状にしたもの、小麦粉の代わりに使える粉。いろいろな用途がある。 - きな粉
しっかり煎ってから粉末状にしたもの、風味が強いのでクッキーなどのお菓子つくりに向いている。 - おからパウダー
豆乳などの製造過程でできるおからを乾燥させて粉末状にしたもの、食物繊維がとても豊富。
まとめ
このように大豆粉はとても栄養豊富で、様々な活用方法があり、その活用方法と栄養価の高さから、注目商品と言えるでしょう。
その注目度から、大豆個は小麦粉・米粉につぐ第3の粉になる、とも言われています。
ドイツでは以前だとオーガニック食品を取り扱うスーパーやショップでしか売られていいませんでしたが、現在は品揃えの良いスーパーでも、手軽に売られるようになりました。
ぜひ見かけたら、お試ししてみてください!
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