ミモザケーキはイタリアで生まれた、黄色い細かなスポンジをミモザの花に見立てた、華やかなケーキです。国際女性デーはイタリアだと「ミモザの日」とも呼ばれ、男性から女性へ日頃の感謝を込めて、ミモザの花を贈る習慣があるようです。
国際女性デーとは、毎年3月8日です。歴史をさかのぼると、20世紀初頭にアメリカで選挙権がなかった女性たちが、参政権を求めてデモを行いました。そのような女性の社会進出の動きがヨーロッパでも広がり、女性の自由や平等を求める声が大きくなっていきます。
その後1975年、国連が3月8日を国際女性デーと、定めました。
女性の社会進出や男女での賃金の差、管理職の割合など、ドイツはまだまだ男性の方が多い、というニュースも見ました。ヨーロッパでは北欧諸国が先頭を切って、女性の社会進出が進んでいる印象があります。
イタリアではこの日にちなんで、家族や同僚などに、男性から女性へミモザの花を贈る習慣があるようです。
それに合わせ、フワフワの小さなスポンジをミモザに見立てて作ったケーキが、ミモザケーキです。
イタリア語のレシピを見比べてみましたが、特に決まった作り方は無いようでした。基本はスポンジケーキに生クリームやカスタードクリーム、イチゴなどフルーツを挟んで作ります。そして最後に、ミモザの花のような、細かく切ったスポンジを飾り付けているのが、共通の特徴でした。
今回は黄色の色味を強めに出すために、着色料ではなく、サフランとターメリックを使用しました!ターメリックは匂いが消えて無くなりますが、サフランの香ばしい匂いがふわっと残ります。
苦手な方はサフランを省略してももちろんOKです!
またマスカルポーネチーズといちごを中に入れ、春らしくしてみました。
<ポイント>
- サフランは香りが強いので際立つので、お好みで黄色の着色料を使用してもOKです
- ケーキを3枚に切るときにはケーキスライサーなどの補助道具があると簡単に切れます
- ない場合は最初に切り目をつけてある程度切る場所を決めてから、長いパン切り包丁などでゆっくり切りましょう
レシピ動画
Youtube<motomone baking>にてレシピ動画を公開しています。ぜひご参考くだい。
皆さまのコメント、ご質問、レシピのリクエスト、チャンネル登録、お待ちしております。
材料
- 生地作り
45ml | 水 |
ひとつまみ | サフラン |
15ml | サラダ油 |
50g | グラニュー糖/砂糖 |
60g | 薄力粉 |
少々 | ターメリック |
2個 | 卵 |
ドイツ在住者の方は薄力粉について、コチラをご参照ください
- マスカルポーネクリーム
125g | マスカルポーネチーズ |
100ml | 生クリーム |
25g | 粉砂糖 |
- その他
適量 | イチゴ (今回は8個使用しました) |
適量 | ミント |
適量 | ミモザ(飾り用) |
※Φ18㎝で作る場合は全て1.5倍量になります
- Φ15㎝のホール型
ケーキ型の底部分のみ、クッキングシートを敷く
生地作り
- 水にサフランをつけ、レンジで30秒ほど温め、20分置いておく
※苦手な方は省略してOKです
- 小麦粉にサフランを加え、卵は卵黄と卵白を分ける
- 卵黄にグラニュー糖/砂糖の半分(25g)を加え、ハンドミキサーで白っぽくなるまで泡立てる
- サフランをつけておいた水をこして加える
- サラダ油を入れ、泡立て器で混ぜる
- 次に卵白をハンドミキサーで泡立てる(メレンゲ作り)
- 泡立てながら、残りのグラニュー糖/砂糖を3回に分けて加え、角がピンと立つまで泡立て続ける
- できたメレンゲを、卵黄が入ったボウルに3回に分けて加え、混ぜる
1回目は泡立て器で全体を混ぜ、2回目と3回目はゴムベラで、下からすくうように、混ぜましょう。
せっかくの泡立てたメレンゲがつぶれないよう、優しく混ぜるのがポイントです!
- よく混ざったら、小麦粉とターメリックをこして加え、下からすくうように混ぜる
- 用意したケーキ型に流し込み、ある程度表面が平らになるようにする
- 数回上から型を落として空気を抜き、180度で余熱したオーブンで約20分焼く
焼き上がり後生地の真ん中に竹串をさし、何もつかなければ、中までキチンと焼けています - ケーキクーラーの上に型ごと裏返して置き、この状態で粗熱を取る
この作業時に火傷をしないよう、気をつけてください!
マスカルポーネクリーム
- マスカルポーネチーズ、生クリーム、粉砂糖をボウルに入れて、ハンドミキサーで泡立てる
- 角がピンと立つまで泡立てたら、使用するまで冷蔵庫で冷やしておく
いちごの準備
- ヘタを取り輪切りにし、キッチンペーパーの上に置いておく
※イチゴの大きさにより個数が異なるので、多めに切っておくと融通が利きます - その上に更にキッチンペーパーを重ね、水気を取るように軽く上から押す
仕上げ
- ケーキを型から外す
ナイフの切れ目ではない逆側を使用し、型の側面に沿っていくと、綺麗に取れます。
- 側面のボロボロした部分を手でこすって落とす
- 3枚に切る
ゆっくりナイフで切り、下の方をまっすぐに切るイメージで刃を動かしていくと、綺麗に切れます。 - 真ん中の部分を取り出し、Φ12㎝の丸型で抜く
型がない場合は、例えばクッキングシートにΦ12㎝の丸型を書いて切り抜き、それをスポンジの上に置いて、その形に沿って包丁で切ると、代用できます!
- 切り取った中身の部分を、ミモザの花をイメージし、こまかく切る
- まず底部分にマスカルポーネクリームを塗る
- 真ん中部分で残っていた外側の部分を重ねる
- 穴の部分にイチゴをぎっしりお好みで並べ、更にマスカルポーネクリームを上から塗る
- 更にイチゴを重ね、同様にクリームを塗る
- 最後上の部分を重ね、全体をクリームで塗る
均一に塗りますが、綺麗に平らにする必要はありません
- 細かく切ったスポンジを、全体に飾りつけする
仕上げとして、僕はケーキ表面にクリームを絞り出し、イチゴ、ミント、ミモザの花を飾り付けました!お好みで自由に飾り付けしてみてください!
完成
ミモザケーキのご紹介でした。この日に買ったミモザですが、実はドライフラワーとして、飾っています。ポンポンとした花がかわいらしく、黄色の綺麗な色が残り、白い壁に映えます!インテリアとしてもオススメですね。
ミモザの日は終わってしまいましたが、春らしさ満載のケーキです。是非お試ししてみてください!
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