サントノーレは、フランスで特別な日に食べられることの多いケーキですね。見た目通り、難易度はかなり高めのケーキだと思います。
もともとは1800年代にパリのサントノレ通りにあったパティスリーが開発し、その形は王冠がモデルだと言われています。
今回は15㎝のホール型で作ってみました。作るのに2日間かかります。作るときは、時間に余裕をもって作りましょう!
キラキラしたキャラメルに、絞り出したガナッシュ。美しいケーキな分、やはりとても作り甲斐のあるケーキです。もちろん味も、最高に美味しく仕上がっていますよ!
我が家では妻のリクエストで特別な日に作ることが多いです。妻お気に入りのケーキの一つです。ドイツでは見たことがないですね。
レシピ動画
Youtube<ドイツパティシエのチャンネル>にてレシピ動画を公開しています。ぜひご参考ください。
皆さまのコメント、ご質問、レシピのリクエスト、チャンネル登録、お待ちしております。
材料
- バニラガナッシュ
1枚 | 板ゼラチン |
80ml | 生クリーム |
80ml | 生クリーム(冷やしておく) |
1個 | バニラビーンズ |
40g | ホワイトチョコレート |
- クラックラン生地
20g | 無塩バター |
20g | ブラウンシュガー |
20g | 薄力粉 |
- サブレブルトン
30g | 無塩バター |
25g | グラニュー糖(砂糖) |
ひとつまみ | 塩 |
小さじ1/2 | ベーキングパウダー |
1個(20g) | 卵黄 |
薄力粉 | 薄力粉 |
- シュー生地
25ml | 水 |
25ml | 牛乳 |
20g | 無塩バター |
ひとつまみ | グラニュー糖(ひとつまみ) |
ひとつまみ | 塩 |
30g | 薄力粉 |
1個(50g) | 卵 |
- キャラメル
60g | グラニュー糖(砂糖) |
15g | 水あめ |
20ml | 水 |
- シブーストクリーム
2枚 | 板ゼラチン |
90ml | 生クリーム |
45ml | 牛乳 |
1/2個 | バニラビーンズ |
1個(20g) | 卵黄 |
7g | コーンスターチ |
- イタリアンメレンゲ
20ml | 水 |
60g | グラニュー糖(砂糖) |
1個(30g) | 卵白 |
デコレーション用に金箔を少々
1日目・バニラガナッシュ
- 冷たい水を用意して、板ゼラチンをふやかす
- ホワイトクーベルチュールを量り、砕いて、大き目のボウルに入れておく
- 生クリームを80ml鍋に量っておく、この生クリームは、このあと沸騰させる
- 別の容器にも、80mlの生クリームを量り、こちらは冷蔵庫に入れておく
- バニラビーンズに切り込みを入れて、中の種を取り出し、鍋に入れた生クリームに加える。鞘も加える
- 鍋に入れた生クリームを沸騰させて、最初にふやかしたゼラチンを固く絞り、加えて溶かす
- 砕いたホワイトクーベルチュールにこしきを通して、加える
生クリームが熱いうちに加えましょう!チョコレートが溶け切らない場合は、レンジで少し温めて溶かしてください
- クーベルチュールが溶けるまでゴムベラで混ぜる
- 冷やしておいた生クリームを少しずつ加えながら、泡だて器で混ぜていく
- ラップをクリームに張り付けて、一晩冷蔵庫で冷やす
1日目・クロックラン生地
クロックラン生地とは、シュー生地の上にくっつける、クッキー生地です
- 無塩バターを量り、レンジで柔らかくしておく
- ブラウンシュガーを加えて混ぜる
- 薄力粉を濾して加えて、さっくり混ぜ合わせる
- ラップに包んで、冷蔵庫で一晩冷やす
1日目・サブレブレトン
サブレブレトンはケーキの土台となる、クッキー生地です
- 無塩バターを量り、レンジd柔らかくしておく
- グラニュー糖、塩、ベーキングパウダーを加えて混ぜる
- 卵黄を加えて混ぜる
- 薄力粉を加えて、切るように混ぜ合わせる
- ラップに包んで、一晩冷蔵庫で冷やす
1日目はこれで終了です。お疲れさまでした!
2日目・クラックランとサブレブレトンの準備
- クロックラン生地を、少しこねて柔らかくする
- クッキングシートに挟んで、約1㎜の薄さにのばす
- 上のクッキングシートを外し、直径3㎝の丸形で抜く
- 使用するまで冷凍庫に入れておく
- 台に打ち粉をして、サブレブレトンの生地を麺棒で約3㎜の厚さにのばす
サブレブレトンの生地も、伸ばす前に少しこねておくと、伸ばしやすいです。
- 直径15㎝のセルクルで抜く
なければ、15㎝のホールケーキ型で抜いてもOK - クッキングシートを敷いた天板にのせて、フォークで穴を開ける
2日目・シュー生地
- 鍋に水、牛乳、無塩バター、グラニュー糖と塩を加える
- 別のボウルに薄力粉を量って、こしておく
- 鍋を火にかけ、バターを溶かしてから、沸騰させる
- 薄力粉を加える
- 生地が混ざって、ひとかたまりになり、鍋肌にくっつかくなればOK
この工程で、火の通りが甘いと、シュー生地が膨らまない可能性がありますので気を付けましょう。火を入れすぎるのもよくないので、生地の状態をしっかり見極めることが大事です!
- ボウルに移して粗熱を取る
- 別のボウルに卵を割りほぐす
- 卵を、シュー生地に少しずつ加えて、その都度よく混ぜる
少しずつ加えることで、だまになることを防ぎます
混ぜ終わった後の生地の状態が大事です。固すぎても、柔らかすぎてもしっかり膨らみません。目安は、ゴムベラや木べらで生地をとって上から落とすと、落とした部分が3角形になることです。わかりにくいと思うので、ぜひ動画をご覧ください。
- 直径11㎝の丸い口金をつけた、絞り出し袋に生地を入れる
- 土台用に、天板に置いておいた、サブレブレトンの生地の端に沿うように絞り出していく
- 真ん中にも小さい円を絞り出す
- 残りの生地は、直径2㎝くらいの小さい丸に絞り出す
- 冷凍庫に入れて置いた、型で抜いた、クロックラン生地を、一つずる、丸く絞り出したシュー生地の上に置いていく
- 170℃のオーブンで約25分焼く
2日目・キャラメル
- グラニュー糖、水あめ、水を鍋に加える
- 鍋を強火にかけて、キャラメルを作る
キャラメルが出来たら、キャラメルの色が濃くならないように、鍋底を冷やす必要があるので、鍋の横に鍋底が入るくらいの大きいボウルに、冷たい水を入れて用意しておきましょう
- キャラメルにいい色がついたら、鍋底を水につけて冷やす
- クッキーシューの表面にキャラメルをつけて、直径7㎝の半球型シリコンマットに入れる
- キャラメルが固まったら、シリコンマットから外して置いておく
シリコンマットがあるとやりやすいと思いますが、なくてもできます。その場合は、キャラメルをつけた後、余分なキャラメルをできる限り落とし、キャラメルの面を上にのせた状態で、置いて、キャラメルが固まるまで待ちましょう。
2日目・シブーストクリーム
シブーストクリームはカスタードにイタリアンメレンゲを混ぜたふわふわなクリームです
- 板ゼラチンを冷たい水につけて、ふやかしておく
- 鍋に生クリーム、牛乳をいれ、バニラビーンズに切り込みを入れて種と取り出し加える。鞘も加える
- 卵を卵黄と卵白に分けて、それぞれ別のボウルに入れる。卵白は使用するまで冷蔵庫に入れておく
- 卵黄にコーンスターチ、鍋に入れた、牛乳と生クリームから大さじ2を取り出し、卵黄に加えて混ぜる
- 鍋の牛乳と生クリームを沸騰直前まで温める
- 卵黄の入っているボウルに、こしきに通して一気に加える
- 泡だて器でよく混ぜる
- 鍋に戻し、中火で、ゴムベラでかき混ぜながら、固まるまで沸騰させる
焦げやすいので注意
- ふやかしておいたゼラチンをよく絞って加える
- クリームをボウルに入れて、表面が乾燥しないようにラップをぴったり貼り付けて、粗熱を取る
- 鍋に水、グラニュー糖を入れて、強火で118℃まで温める
- 沸騰が始まったら、冷蔵庫に入れておいた卵白を、ハンドミキサーで泡立て始める
- 118℃になったら、ハンドミキサーで混ぜながら、シロップを卵白に少しずつ加えていく
- 人肌程度に温度が下がるまで、ハンドミキサーで混ぜ続ける
キャラメルは熱いので、気を付けて作業しましょう
- 先ほど作ったカスタードクリームを泡だて器でほぐす
- イタリアンメレンゲを3回に分けて加える。最初は泡だて器でしっかり混ぜて、その後の2回は下からすくうように混ぜる
仕上げ
- キャラメルをつけたシュークリームの底に、星形の口金で、クリームを入れるための穴をあける
- シブーストクリームを絞り出し袋に入れて、シュークリームの中に絞り出していく
- 底からはみ出たクリームは、きれいに取り除く
- 土台のシュー生地からはみ出ている、クッキー生地を切り落とす
- シュー生地の間にシブーストクリームを入れる
動画では11㎜の丸い口金を使用していますが、なくてもOKです
- 表面を平らにする
- 端2㎝を残して、渦巻きを書くように絞り出していく
- 端にくっつけるように、シュークリームを、少し間隔を開けながら置いていく
- クリームがある程度固まるまで、冷蔵庫に入れておく
- バニラガナッシュを、ハンドミキサーで泡立てる
- 使い捨ての絞り出し袋を用意し、先をハサミで切り落とす。そのあと斜めに切る。
動画を見るとわかりやすいと思います。これはサントノーレ型の口金が家にない場合のやり方です。もしお持ちの場合は、サントノーレ型の口金を使用してもOKです
- 泡立てたガナッシュを絞り出し袋に入れる
- シュークリームの間に、絞り出し袋の斜めに切った面を上にして、絞り出す
- 中心に向けて絞り出していく、真ん中はあけて置く
- 少し絞り出したクリームに重なるように、真ん中に向けて、少しカーブをつけて絞り出す
- 真ん中にシュークリームを置く
- 金箔を、シュークリームのキャラメルの上に張り付ける
完成
とてもパーツが多く、作るのが大変なケーキですね💦フランスらしい、とても繊細で芸術的なケーキだと思います。
一つのケーキに、シュークリーム、バニラガナッシュ、シブーストクリーム、正直、美味しくないわけがありません笑
きらきらしていてとてもきれいです。記念日などの、特別な日にぴったりですね。このケーキを作って、プレゼントしたら、驚かれること間違いなしです😊
番外編
motomone bakingのYoutubeチャンネルにもう一つ、小さないちごとルビーチョコレートのサントノーレのレシピもアップしています。こちらもかわいくできているので、ぜひ合わせてご覧ください。
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